〒462-0844 愛知県名古屋市北区清水4丁目15-1 日宝黒川ビル306
(名城線黒川駅 1番出口から徒歩7分)
粗利益(あらりえき)の本来の名称は、
売上総利益 といいます。
つまり、粗利益(単に「粗利」ともいいます。)は略称です。
売上総利益とは、売上から仕入を引いた利益のことです。
【 売上 ー 仕入 = 利益(粗利) 】
たとえば、10,000円で仕入れた商品を12,000円で販売したとすると
差引きの利益は、2,000円となります。
この2,000円が、粗利益(売上総利益)というわけです。
【 売上 12,000円 ー 仕入 10,000円 = 利益 2,000円(粗利) 】
単純に仕入れた金額と売上げた金額の差額であり、そこには人件費、家賃、水道光熱費、
事務用品などの一般経費は含まれていません。
ざっくりとした利益であるので、粗利益というのかもしれません。
このようなことから、
粗利益が赤字(マイナス)になるということはよっぽどのことです。
例えば、粗利益がマイナス2,000円となった場合、
10,000円で仕入れた商品を8,000円で販売してしまったということになります。
商品を販売して利益が出ないというのは、
商売として成り立っていないことを意味します。
ちなみに、建設業では
この売上総利益(粗利益)のことを完成工事総利益といいます。
完成工事総利益とは、
完成工事高から完成工事原価を差し引いた金額のことをいいます。
完成工事高は工事による売上高のことで、
完成工事原価は仕入高のことですが、
建設業の仕入高は、原材料、外注費などの
直接工事にかかった費用が該当します。
建設業の場合、
同じ仕入といってもそのなかには、
材料費、外注費、廃材処理費など
様々な項目が含まれたものとなっており、
1つ1つの現場についてしっかり経理処理や
原価管理をしていないと
粗利益がマイナスになってしまうことがあったりします。
現場数が少なければまだ把握は容易ですが、
現場数が大きくなればなるほど
管理が難しくなってしまいます。
原価割れ(粗利益のマイナス)
という事態を発生させないためにも、
建設業は現場ごとに工事原価について
しっかり管理しなければなりません。